ゆる大学☆からだであそぼう~ダンスワークショップ~
まずは全員で輪になり、アクション・ソング「マルマルマル」からスタート。
参加者のアイディアが次々と加わり、動きはどんどん広がっていきます。
続いて、自分の名前をからだで表現したり、
初対面同士で「なべなべそこぬけ」をして挨拶をしたり。
声とからだを使って遊ぶうちに、少しずつ場の空気がほぐれ、
お互いの距離が近づいていきました。
簡単なストレッチの後は、オリジナルのエアロビづくり。
みんなの「好きな食べ物」をテーマに振り付けを考えます。
ラーメンを食べる手の動きや、お好み焼きを焼くしぐさが、そのままダンスに。
音楽は「ギンギラギンでさりげなく」。
ノリノリのステップで、会場は一気に盛り上がりました。
後半はいよいよ本日のメインプログラム、「カレー作りのダンス」。
「洗う」「切る」「いためる」「煮る」といった料理の工程を、からだの動きで表現します。
参加者は2グループに分かれ、相談しながら創作。
ジャガイモになる人、ナスになる人など、それぞれがなりたい具材を選び、
「どんなカレーにする?」「辛口にする?」と声をかけ合いながら、
効果音も交えてカレーを煮込んでいきました。
参加者は20代から80代までと幅広く、関わり方もさまざま。
からだを大きく動かす人、気になるところだけ参加する人、動かずに意見を出す人、
「食べる人」の役割を担う人、そして見ているだけの人もいました。
そうした多様なあり方を受けとめながら、関わりの中で動きが生まれ、
ひとつのダンスへと育っていきました。
完成したダンスはグループごとに発表し、互いに鑑賞。
「シーチキン入れます」「ご飯もできました」といった声もダンスの一部となり、
思わずお腹がすいてくるような、2種類の“おいしそうなカレーのダンス”が完成しました。
一般的に、学校やダンススクールで習うダンスでは
「正解の振り」を身につけることが求められます。
その経験から、「自分はダンスが苦手」と感じている人も少なくありません。
今回のダンスワークショップでは、年齢や経験、からだの状態に関わらず、
それぞれが自分なりのかかわり方で参加できる時間が生まれました。
動いても、声を出しても、見ているだけでもOK。
正解のないダンスだからこそ、「うまくやらなくていい」という安心感が場に広がり、
初対面同士でも自然と笑顔や会話が生まれていきました。
からだを使って一緒につくる体験は、言葉だけでは出会えないつながりを育ててくれます。
ゆる大学では、これからも誰もが気軽に参加できる表現の場を大切にし、
新しい出会いや学びを生み出していきます。
◆講師:大崎晃伸(ダンサー・俳優)
◆参加者:18名